置き場

好き勝手に吐き出した感想を置く場所

罪喰い〜千の呪い、千の祈り〜 for V

至央→守人→任史→カゲロウ→蒼太→連
※ネタバレ含みます
※やや辛口注意

LIKE: 守人、至央、鷹居


メインライターは紅花の方。
OP・設定・世界観・キャラデザ含めてキャラの造形は好きです。
1000年前から続く人間関係と対立構造も面白かったけどシナリオがどのルートでも狭い範囲で内輪もめをしているだけな感じで、キャラに関してもキャラ自体はいいのに描かれ方がいまいちだった。
主人公の台詞回しがナァラに似ている。でも剣を持っても強い美人サバサバ系ではない。
BGMは曲のつなぎ、リピートのタイミングがちょっと変だなと思いました。
スチルはどのキャラも美しかったです。


◇陸至央
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共通〜修学旅行までは凄く面白かった。
普通に高校生として過ごす日常と狂気に満ちた非日常が瞬時に切り替わる。笑える場面や切ない場面もありつつ、緩急のあるストーリー展開が面白かったです。
上樹と陸の両方から追われることになったこのルートが一番あちこち転戦したんだなと後から実感しましたが、後半に行くにつれてあっさりというか……終盤の任史と守人は切なかったけど、個別ルート序盤の勢いとテンションが話が進むにつれて消えていった。

主人公の薫はよく泣く。
序盤のボーイッシュで勝気な印象から守られ系ヒロインだなという印象に変わりました。
前世の世羅姫は作中最強キャラ(連ルートを見た感じドーピング済みな千夜や至央相手でも単騎で勝てそう)だけど、薫は上樹の力はほぼ使えない。
剣道が得意という設定が生かされたのもほぼ守人ルートだけ。周りのキャラが軒並み強すぎるのもありますが、基本的に戦闘では守られる側。
攻略対象と並んだ時の子供と大人という感じはそこまで気にならなかった。でも全般的に賛否両論ありそうなキャラ。
個人的に短髪の乙女ゲーヒロインもっと増えてもいいじゃない派なので、薫ちゃんみたいなヒロイン全然OKです。

至央は世羅ではなく自分と似た境遇の薫に興味を持って自ら接触、惹かれていく。
至央の狂気はマインドセットの産物だからただ殺戮を楽しみたいだけの狂気とは違う。あれだけの狂気を見せてるのに上樹としてのルールは破らない。素子と鷹居には絶対にばれないように立ち回る。
お坊ちゃんキャラと素の切り替わりの速さや、薫に対する接し方からデンジャラスだな〜と思ったら薫並みに初心だった。お互いにめちゃくちゃフラグ立ってるのに、クソ真面目に恋とはなんぞや談義をする薫と至央がピュアすぎてあーー!
というか上樹の者の貞操観念わからない。
風呂に入ったり調整したり首舐めたりは平気でするのにあれ。守人なんか1000年間なんだよなと思うとなにも言えない。

鷹居くんは本当に至央の親友になったんだろうな〜いちゃいちゃしてる素子と鷹居くん好きです。
鷹居くんは最初は裏があるのかと思ったら本当にいい奴だった。人格者でイケメンで御曹司とか鷹居くんハイスペックすぎる。



◇上樹守人
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数学や剣道を通じて二人の距離が近づいていく→薫は守人のことを好きになり、守人も世羅ではなく薫を見ていることを認めざるを得なくなるという流れはすっごい好みで萌えたけど、そこから後の展開が早すぎる。
また、このルートは最初から最後までほぼ屋敷の中だけで話が展開するせいか千夜との決戦もスケールが小さく見えた。
至央があっさり退場したのも悲しかった。


薫は世羅を吸収して世羅が殺戮に走った本当の理由を知った。で、その真実を守人は知らない方がいい。
守人は守人で前代に関することは話さない。お互いに秘密は秘密のまま。
フルコンした後だと別に守人に話してもいいんじゃない?無駄に自責の念に駆られそうだけどED後の守人なら大丈夫な気がする。
同じく前代に関しても話しても問題ないよなあ。このルートの守人なら打ち明ける勇気があるんじゃないかな。
守人が世羅ではなく薫を見る瞬間は初対面の頃から分かりやすかった。


剣道も銃も体術も学問も生まれ変わるたびにやり直し。
守人は自分は父や連のような天才じゃないからひたすら努力するしかないと言ってたけど、1スパン50年で1000年も続けられる精神力は天性の強さだし、生まれ変わるたびに学んで自分の物に出来るのは元から才能があるからだと思う。
そんな努力と才能の賜物なインテグラル〜試験後の蒼太達の反応が容赦なかった。こういう会話好きです。
風呂といいクッキーのつまみ方といい上樹の者の感覚はやっぱ謎だった。転生体じゃない桔梗も後朝の歌を喜んでいたけど平安時代かここは。


守人が過去に世羅を愛してたのは事実だけど、今は恋愛感情ではなく「世羅を愛さなければならない。そうじゃないとこれまで生きた時間は無意味だったと認めることになる。だから世羅と結ばれなければならない」という妄執に見えた。

至央ルートをやった時、正直そこまで守人のことを拒絶する理由ある?
世羅世羅言われるのは鬱陶しいし、いきなり儀式しろとかお前はいずれ支配下におかれるとか理不尽だけど、「合コン」が「ごうこん」だったり風呂の件だったり、この人ただのアホ、天然純粋培養で忍耐力が強すぎるだけじゃないかと思ったので、敵である陸側のキャラならいざしらず、薫と連の中では最低ランクに位置付けられているような描写に守人の方に同情しました。

あと、ストーカー呼ばわりとか不憫キャラいじりとか公式でネタ扱いなキャラなのかな〜と感じたけど、こういういじり方は好きじゃない。おもしろおかしくネタにするのではなく、圧倒的勝ち組が最初から負けが決まってる負け組をいじってる感じがする。スチルも主要三人の中で極端に少ないし、不憫萌えとかいう以前に公式で守人はどういう位置付けのキャラなのか分からなかった。



◇陸任史、カゲロウ
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ハッピーエンド……?
任史は茨の道、カゲロウに至ってはなんと言っていいのか。後日談がハードなのか甘々な二人なのか難しい。
そして任史ルートでは薫に短刀を渡して「私を殺せ」→至央の言葉に納得して死ぬ、カゲロウルートでは連の策略通りに連を守って死んだ守人さん……たぶんカゲロウルートの方は最後まで連の策略とは知らなかったよなあ。
任史ルートは最終的に至央と守人が心中状態。



◇田井蒼太
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唯一の一般人枠かと思いきややはり関係者、生まれ変わり。なぜ双子になったのかという理由も明かされる。
守人が完全に兄貴だったり連から特訓してもらったり色んな意味で蒼太凄い。物語開始時点で薫の同級生で友人同士ということもあり、他のルートは違う雰囲気でそれもまたよかったです。
ラスボス戦での行きますよ、守人さん!→ああ!みたいなやり取りが戦闘シーンという感じで熱かった。



◇永海連
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世羅と連に対して切ないとか悲しいとかいう感想がまったく浮かばなかった。

連には憎しみを募らせるだけの理由がある。
でも連が今までしてきたことは守人がド天然な箱入りお坊ちゃん、かつ、純真馬鹿だから許されている=守人が一方的にサンドバッグになってくれてるから悪になってないというか、連の守人に対する態度が兄への甘えだとしても、一貫して神の手に守られて汚れないポジション(に見えた)。
ダークサイドがあるならみっともないほどに矛盾がむき出しだったり、ヒロインや他キャラの前で取りつくろえない汚さがあるキャラの方が好きだな〜。

世羅に関しては冒頭の場面を見た時から疑っていたので、1000年前は本当にそうだったことにむしろ驚いた。
だから連ルートで明かされた前代の顛末は、悪いことをしたとは思ってない世羅に罪を贖えと言っても最初から無駄だったというオチも含めて納得でした。
守人もただ見守るだけではなく世羅に対して自分から動くべきだったと思う。もともと世羅と守人は正反対、『罪』に対する意識の違いから連が妨害しなくても遅かれ早かれこうなっていたかもしれない。
全てを見ていた守人は利己的な判断を下したことを「罪」と言って自分を責めてるけど、そういう人のよさに連みたいな奴がつけこむんだよ。

後日談でもドMおじさんといじられてたけど、こういういじり方は本当に好きじゃない。
どの後日談でも薫と男性陣が老けないのは上樹の者だからかなと考えたら、桜子が至央か守人と結婚する未来もあり得る話でちょっと怖くなった。