置き場

好き勝手に吐き出した感想を置く場所

花朧~戦国伝乱奇~

信玄→長政→半兵衛→勝家→信長
※ネタバレ含みます

LIKE:長政√、信玄

 
◇信玄

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戦国ファンタジーどんとこい、神子様な後代返しもどんとこいと思っていたせいか中途半端すぎた。ファンタジーならもっとぶっ飛んでくれよおおおぶっ飛んでるのに登場人物の栄枯盛衰はほぼ史実通り。朧の力で信玄の病を治す展開が来ると思ってた。


そもそも信玄と政略結婚するのかと思ったら幸村に誘拐される→そのまま甲斐で人質生活開始。
同盟を結んだとはいえ、あの状況で幸村の誘拐劇をよしとした武田陣営がまずおかしいし、織田側もよくすんなり人質生活を認めたな。信長本人は長政と信玄どちらにも嫁がせる気はなかったようだけど、どう解釈してもあの状況で尾張に侵入して市を連れ去るという幸村の行動は武田側の暴挙にしか見えず、同盟相手にする行動じゃない。
地下牢に1ヵ月超幽閉も黒田官兵衛かよ。この一件が織田側に漏れてないのも謎。

信玄との仲も遅々として進まない。くっつくまでの過程に萌える派だけどなんか違う。萌える部分もあるんだけどそこじゃない。何かが足りない。
信玄は愛するという気持ちが分からない、だから市に対する感情もなかなか定まらない。市は好きだと自覚するけど、自分は信玄が嫌う朧だからと恋愛感情を押し殺す。信玄のそばから離れない、守れるなら死んでもいいとか躊躇いなく言うのに告白だけはしない。
いやもう好きって言おうよ!たぶん周りにいる家臣から見たら実質夫婦みたいなもんだし早く告白しろよ!と何回も思った。だから終盤の既成事実はやっとかよ、この流れで抜かりなく手を出す信玄やっとかよと思いましたが、そのあとはじれったさから一転して長年連れ添った夫婦みたいに落ち着く。
引退宣言後に祝言をあげる場面が見たかった。

作戦始動手合わせは誰視点なんだと思った。大半の手合わせで戦ってるのは信玄、でも信玄から頑張れと言われる謎。
勢いと萌えがあれば細けえことはどうでもいいんだよ派だけど、地の文で市が「それなのにあーやって噂は広まっていくのね」と思う場面が序盤で早々にあって気になった。
SEに関しては数あるオトメイト作品の中でも明らかにおかしい。
信長も市も足音が大きすぎたり、足をつまずいて転んだ音か斜面を転がり落ちる音かは忘れたけど、どう聞いても人間が地面の上を転がる音ではなかったり、なんでこの音なんだろうという感じだった。

それと、どこの国に行っても城内も街並みもほぼ同じなのが残念だった。花の絵が描いてある襖もやりすぎ感がある。
音楽も余韻がない。他のゲームならBGMを流さず台詞だけで間を置いたり、音楽の見せ方も会話の流れに合わせて緩急をつけてる感じがするけど、このゲームはどんな場面でも次々に音楽が切り替わる。だから、切なくて悲しげな曲から切ないけど明るめの曲に切り替わる時の余韻なんかがあまり感じられなかった。



◇長政

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じれったい。信玄ルートで慣れたと思ったがじれったい。早くくっついてくれと何度も思った。

個別ルート入ってすぐに土田御前から明かされた信玄ルートとは違い、今回は終盤近くで自分の正体が朧だと知る。
そこから市が信玄ルート以上に自己犠牲的な思考に囚われて、長政との恋が叶わない化け物なら化け物らしく盾となる、長政を守れるなら死んでもいい〜という方向に突っ走ってお兄様と黒狐の焔対決をやったりする。長政の前で手首を切って見せようとしたり市は危ういしお兄様は怖すぎだし、だからさっさと告白しろと何度も思った。
終盤で疑惑をぶつけてきた久政に「私を牢に閉じ込めて下さい」→「市はそれがしの妻だ」→そんな二人の姿に久政がついにデレる場面は胸が熱くなったけど、この時点でもまだお互いに告白してない…だと…。お兄様との最終決戦を制してやっと告白するけど最後の最後まで相思相愛の自覚がなかった。
長政様は母上の方が大事なんでしょうと嫉妬したり、兄妹なのに仲が良すぎないかと邪推したりじれったい!最後は先代黒狐も出てきて、市の朧力も消えて人間になるハッピーエンドおめでとう!
信玄がわりと史実通りだったのもあり、信長を倒せばハピエンになるという発想が最初から抜け落ちていたため、長政が「信長を殺す」と意気込んだ時はそういやその手があったかと思った。

義景と浅井夫妻の三人の会話好きです。



◇半兵衛

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信玄、長政ルートはとにかく早く告白しろと思ったけど、半兵衛ルートは距離が近づいていく過程、好きだと自覚して両思いになるまでがほどよく、最後も半兵衛の病に回復の兆しがあったり信長が実質二人の中を認めてたりハッピーエンドでよかった。
まさかお兄様が理解を示すとは。このルートのお兄様は普通にお兄様だった。
玉とアランの正体も判明。アランは悲しすぎる。あとがたりでも救いがない。
玉藻狐との戦いは信長なら対抗出来るんじゃないかとこの時は思ったけど、後で信長ルートをプレイしたら無理だなと分かりました。
信玄の病も朧の力で回復の兆しが見える展開だったらな〜。



◇勝家

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長政いい人すぎねーか!当て馬描写やドロドロした描写があったら嫌だなと思ってたけど、市と長政の関係が爽やか&悲しい。義景様もいいキャラ。

勝家は悪い奴じゃない。むしろいい人だけど、そりゃ本物怒るよなあ、恨むよなあとしか言いようがない。
秀吉の悪役描写も引っかかった。野心家なのもダークな一面があるのも最初から分かってたけど、ああこのルートでは秀吉が悪役なんだなという決められた役割にしか見えないというか……あとがたりでは救いとなる一面もありますが。
市の記憶の中では勝家(本物)の声も櫻井さんになってたけど本当は違う。
本物関係で一番きついなと思ったのは、信長は本気で使えればそれでOK、本物でも偽物でも関係ないと思っていること。信長の性格からしてそりゃそうだという話だけど、本人は物凄くつらいですよねこれ。
乙女ゲーとしては史実に沿いつつハッピーエンドでよかった。



◇信長

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信長は言うなら先祖返りで朧としての性質は強いがあくまで人間、力を使うのには適してないし朧力の代わりに命を消費する。

俺を止めたくば己の正しさを証明してみせよ的な展開になるとは思わなかった。ヒロインが戦場で初めて敵を殺して攻略対象から「よくやった!」と嬉々として褒められるゲームになるとは。溺愛過保護でヤンデレ系なのかなとか思ってた自分を殴りたいです。まさかの方向性だった。
中盤以降は弱っていく信長と支える市という雰囲気が強くなるけど、基本的にどのルートでも過保護な兄と可愛い妹な関係だった二人がギスギスした緊張感溢れるやり取りをかわす展開は新鮮でした。

光秀の謀反の真相は朧への憎しみ。帰蝶が切なかったです。
地味に帰蝶は信長のことを分かってたし信頼していた。信長は苛烈な性格で冷血な人間なのは間違いない。でも長政が裏切るとは夢にも思ってなかったんだなあと分かる反応だったり、常EDであっさり態度を変えた秀吉に対する言葉だったり、どこか純粋というか冷血になりきれない人間なんだなと思いました。
このルートでも秀吉のしたたかさが描かれていた。化け物が治める国なんか嫌だという理由は単純ゆえに納得。でも信長様は人間になったんですよね?だから問題ないっす!的なことを本人に対してさらっと言うのはちょっと怖い。あそこまでさらっと手のひら返しされると何も言えない。

市が恋する相手という意味ではどのキャラも同じなのに、何で自ルート以外では長政ルートでだけ黒狐の力に目覚めたんだろう。織田に帰ってこいと言ったのに拒否されたから?でも信玄ルートでも武田に戻ってきたし、何で長政ルートでは暴走したのか分からない。