置き場

好き勝手に吐き出した感想を置く場所

オルフレール~幸福の花束~

アデル→フィル→ルイス→カイン→ノア→ザック
※かなりネタバレ含みます

LIKE:アデルのキャラ

 

◇アデル
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個別ルート入ってすぐに告白されて1時間半ほどで両思いになって事後まで行ってた。
アデルが戦地に行ってからの描写よりも、中盤辺りのクレアが坊ちゃんをたぶらかしたことになってる展開が何でそうなるんだ〜と思いました。
BESTよりもアデルとクレアの息子がザックと話すEDとフィルとの3Pルートの方が面白かったです。
「君を愛しているんだ(中略)いっぱい愛を語ろう。たくさん愛を重ねよう。これからも」という台詞が狂ってる感じが出てて楽しかったです。

が 

この時のアデルはそのポテンシャルを30%程度しか見せていなかったのだと後に思い知りました。



◇フィル

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短い。アデル以上に短かった。
BESTルートの7日間の時間稼ぎ、1日目に二人は関係を持つ→5日目でクレアが耐えられなくなり(どうしてもフィルのことを疑ってしまう、愛してるからこそフィルの嘘が苦しい・信じられない)、リード家から出て行くことを決意→クレアが去り、フィルが腹をくくってアデルに真実を告白→街で再会、フィルが告白&「待っててほしい」、思いを確かめ合う二人、別れと約束→数日後、全部片付いたから迎えに来たよ♡
はい???
早くない??
レジスタンスへの対応と事後処理もほとんどアデルがやってるような。
数年間フィルとアデルの帰還を待ち続けて出迎えるEDの方が納得出来た。

フィルのリード兄弟に対する感情、特にアデルとルイスに対する感情がよく分かるルートでした。
アデルルートでは、フィルはアデルを信頼しつつコンプレックスゆえに複雑な嫌悪感もあるのかなと思ったけど、フィルがアデルに抱く感情はそんなものではなく、友情・信頼・劣等感、その全てをひっくるめて理想の存在である『アデル』に心酔してる感じだった。
アデルをリード家とヴァルト騎士団に縛り付けた原因だからルイスが嫌い。「アデルを縛る窮屈な貴族社会ごと倒してしまえば、彼も幸せになれるでしょう?」がどこまで本音なのかなとは思ったけど、アデルを支える・盛り立てるという姿勢は一貫してる。
後から振り返れば、おそらくアデルはこのルートでもフィルとレジスタンスを泳がせていたんだろうな。そしてフィルはアデルの闇の深さを知らなかった。
アデルは他キャラルートの方がかっこいい&輝いているな~と感じたけど、今思えばこの時までは普通にいい人で感慨深いです。



◇ルイス

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オリジナルのPC版では18禁展開があったんだろうなと思わせる要素も早々にありつつ、クレアがルイスから専属メイドとして認められて信頼を得ていく過程やレジスタンスへの対抗策、ルイスの過去と夢、アデルの活躍、ザックとノアとの関係、カインとの協力展開など、たぶんこのゲームの中で一番ボリュームがあるルートでした。
そういえばアデルルートでもリード家の浴室が旅館の大浴場にしか見えなかったけど、商会の執務室と王宮の客間もファンタジー色ゼロだった。

BADは公開処刑からの逆転劇は成功したが、商会の経営悪化は止められずルイスは金のために政略結婚せざるを得なくなる。両想いの二人はルイスが結婚して入り婿になった後も関係を続けるが、それは主人とメイド兼愛人としての関係で日の目を見ることはない。
召使い兼愛人という立場は蝶毒の藤田BADと同じだけど、百合子&藤田と違ってこの二人は常識人のままなのでいつか限界が来てぶっ壊れそうな関係に見えた。

人形BAD×2は…アデルが…ここら辺から、あ…これはマジな奴だと分かり始めました。アデルの言動を思い返すとじわじわと浸食する気配は感じるけど、アデルの病みスイッチが入るタイミングが分からないから唐突に闇が来てクレアが堕ちる→アデルの狂気にあっ…となる。
スチプリをやった時、グリッサードは最初から壊れてるキャラだと思ったけど、アデルはグリッサードとはまた違うタイプで正気と狂気の境界線がない。
ルイスルートのアデルはいつからおかしかったんだろうなと振り返っても分からない。カインと再会して以降は確定だけど、正気と狂気をいったりきたりするアデルのタイミングが読めない。
アデル√3Pでは罠にはまった被害者に見えたけど、このルートでの狂気を見た後だとアデルがどこまで罠にはまったのか、どこまでフィルの手のひらの上で踊らされているのか分からなくなる。
人形~アデルの独白BADはアデルこわーーーーなんだこれ!!と変なテンションになりつつ、「――ふふっ」が本当に不気味だった。
ぶっちゃけ中の人ファンはオルフレール買って損はない。全力で光属性な狂気の演技が楽しめる。

 


◇カイン

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BESTでは控えめだったルイス&アデルの兄弟がやりたい放題面白すぎるBADエンド。
ダークサイドを悟ったカインに同意しかない。

 

BESTじゃないけど大団円っぽいEDの方は、ラスボス兄弟に全員で立ち向かう展開。
「死にたいなら勝手に死ね!馬鹿野郎!」という身もふたもない直球な台詞に爆笑しました。
善との狭間で苦悩しながら狂気に足を踏み入れた人という印象が拭えないルイスに対し、アデルは清々しいまでに狂ってます。
アデルとルイスの中にある狂気、憎悪と敬愛のバランスを見抜き、兄弟の中でザックだけが『陽の気』だから分からないと言ったノアも闇を抱えている。
でも長男次男を見た後だとどんな展開が来ても大丈夫な気がしてきた&ザックとフィルが常識人でほっとする。クレアとカインを救出→逃亡先の村での作戦会議の場面や、アデルとルイスの動向について調べたり報告しあったり話が通じる人達がここにいたーー!もうあの兄弟は放置して逃げよう。「今のこの二人に話なんて通じない!早く逃げろ!」とフィルも言ってたし逃げよう。
最終的にルイスを思いとどまらせ、メインヒーローにして光属性のラスボスアデルもなんとか止めてハッピーエンド。アデルの闇の深さを思い知ってドン引きする一同や、説得を試みるカインに対して「クレアを俺にくれるというのなら、ほんのちょっとだけ揺らぐけどね」としれっと答えるアデルに笑いました。
カインに対して言った「……わかった。君に賭けよう。失敗したら殺すけど、いいかな?」も、立ち絵とあいまってアデルはどこまでもアデルだった。


アデルはルイスから殺されることを望んでいる。
ルイス√人形EDではアデルがクレアもルイスもアデル自身も壊して終わらせると言ってた気がする。
ルイスはこのルートでも人形でもアデルに殺されることを覚悟している。アデルが終わらせるまで付き合うと決めてる。
アデルの狂気がこの革命の全てを支配していて、ルイスの哀しみも歪められて追い詰められ動き出してしまったとクレアの独白にもあったし、二人の復讐における力関係がアデル>ルイスなのはルイスルートでも明らかだったけど、アデルはルイスが引き金を引かない限り動かない。
アデルはルイスが幼い頃から練って来た復讐(革命)における最強の駒であり、いつの間にかルイスを凌駕する首謀者になった。
たぶんルイスが騎士団をやめてアデルに爵位と団長職を譲った時から二人の力関係が変化した。
二人はもともと怒りと憎しみを抱えていて、そんな均衡の中でルイスが退いてアデルが継いだことが狂気を加速させた。二人の力関係も歪み始めた。
ノアとフィルの言う通り、クレアと出会わなければ二人は狂気を隠して生きることが出来た。加えて、このルートの場合はカインがクレアに告白して両想いになったことで二人の狂気が一気に加速した。
フィルがアデルの狂気に気付かなかったのはアデルの箍が外れてなかったのと、フィル自身がアデルのことを偶像として見ていたのもあるのかもしれない。

BADとBESTじゃないけど大団円っぽいEDを見た後だと、この二人がクレアとカインの仲をあっさり認めたBESTの展開が不思議でしょうがない。
二人の中で一体どんな心境の変化が起きたんだろう。朗らかに「これで俺たちの復讐も終わりか」とか言ってた覚えがあるけど本当に何が起きたのか謎。思い合うクレアとカインの姿に心打たれた…?この二人が…?
アデルとルイスがどういう思考であそこまで綺麗さっぱり理想の形で昇華出来たのか、それが気になりました。


◇ノア

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個別ルート入ってすぐの全裸で誘惑にこれはまたやばい…やばそうな予感を抱きつつプレイ開始。結論としては、アデルの毒にあてられた後なせいか意外とそこまでぶっ飛んでなかった。
ノアとクレアの心が通いあう過程や、兄弟の中ではよく似た存在であるルイスとの共通点と決定的な違いがノアがノア・リードたるゆえんであり、正統派な成長物語という感じがしました。数年後のノアとクレアの会話がいい。
ノア√派生のルイス√もよかった。
むしろこれルイス個別ルートでもよかったのでは…復讐を知った上でクレアとルイスが結ばれる展開は本当に見たかった展開だった。
BADと3Pの方はノアそっちに行ったか〜ノアの闇はこっちか〜な感じでした。クレアに依存しすぎて不安定になるパターン。

リード家の四兄弟は、知れば知るほど本当にお互いを思いやってるいい兄弟だなと感じるけど、こんなに弟のことを心配してる兄達がノアの身に起きていたことに全く気付いてなかった(疑いを持っていたそぶりもない)のは疑問。
入れ替わり立ち代り家庭教師やカウンセラーが変わるのはおかしいし、現当主のアデルが経緯を把握してないのも変だし、使用人達の噂になりそうな話なのにサマルも知らなかったんでしょうか。



◇ザック

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BESTは爽やか 安心 安全 もはやこのゲーム唯一の癒しか というぐらい登場人物が病んでないルートでした。
途中からじわじわとアデルが侵食してきますが、アデルが普通にいいお兄ちゃんでどうしたアデル?!と思いました。「ザックをよろしくお願いします」とか「全部壊して!全部殺して!」と同じ人とは思えない。
おまけに戦死した。攻略対象のひとり、しかも一応メインヒーローが途中で死ぬ展開は結構衝撃的だけど、ザックの成長を描きつつアデルを光属性のまま穏便に退場させるにはこれがベストな展開なのかなと思いました。

ザック&アデルとの3Pルートも、アデルの闇に飲みこまれるかと思ったら檻EDは意外とあっさり、馬鹿兄弟の方は完全にコメディでした。ザックが相手だとアデルの暴走の方向性も陽の気になるのでしょうか。
でも外堀を埋めるアデルには恐怖を感じた。隙をついてさらっと告白→父とサマルからも許可は取った、だから結婚してくれは用意周到すぎて怖い。これだけ戦術家なのに何で服を脱ぐという発想になったのか。

ザックがルイスを『嫌い』な理由と、アデルの絶対的な味方である理由が印象に残りました。ザックルートはルイスとカインを攻略した後にやった方がいいのかもしれません。

ザック√から派生のアデルルートはこれを個別でやった方がよかったんじゃないか〜〜あ〜〜。出会いをやり直すEDは真ED感があった。
闇全開なアデルに慣れたせいか、アデルが普通に乙女ゲーのメインヒーローをやってることに感動しました。