置き場

好き勝手に吐き出した感想を置く場所

Side Kicks!

チカ→シシバ→ヒバリ→リコ→ノラ→タテワキ
※ネタバレ含みます

LIKE:設定・題材、演出


フルコンした感想、事件は面白いしキャラもそれぞれいい。なにより起動時のニュース風映像、リトル・キララにトラックが突っ込む演出、MESSAGE・NOTE・CHANNEL S、外から聞こえる会話など世界観を作り込む芸の細かさが凄いなと感じるゲームだった。
乙女ゲーで刑事物の要素もあるゲームとしては面白かったです。


◇チカ

f:id:vdn4U:20171201155701p:plain
カリフォルニアが舞台なのに登場人物の名前は全部日本名。サクラダは日系人しかいない町なのかなと最初は違和感があった。
チカルートは車内のさりげない会話とかベイサイドに立ち寄った際にチカがイノリにジャケットをかけるとか、個別ルートに入る前の方が好きかも。あの時点ではお互いに恋愛感情がないゆえに萌えた。あと、ジャケットを脱いだ姿がかっこいい。
雨の日の教会〜チカの部屋〜翌朝の展開はいいなと思ったけど、自分から打ち明けたのに一方的にブチ切れて、かつ、恫喝と言っていい荒さで「俺の目の前から消えてくれ!」は何言ってんだ。
犯人を射殺した件についてもやむを得ぬ判断なわけで、マキが起こした連続傷害事件とはそもそも違う。チカの中でそのことがトラウマになってるのは分かる。でも刑事を目指してる(ほぼ刑事と同じ扱いを受けてる)チカが、「誰かの命を奪った、誰かの肉体を傷付けた」という結果は同じでも性質は全く異なる事象を同列に見なして、マキの揺さぶりに乗って「取引しましょう」と言い出すのは理解出来ない。マキの犯行は社会や境遇に対する復讐心や憎悪、鬱憤が動機になってる身勝手な私刑(犯罪行為)でしかなく、ダークヒーロー的な正義の断行には到底見えなかった。
スチルの枚数自体は少ないわけじゃないけど、ここでスチルがあればなと感じた場面が幾つかあった。そういえば男性キャラの爪が女性キャラみたいだなと思いました。


◇シシバ

f:id:vdn4U:20171212180519p:plain
謎解きが面白かった。
恋愛はイノリ→シシバのスイッチがいつ入ったのか正直分からなかった。ふたりの関係自体は若者の恋愛な感じでわりと色々早そう。
このゲームのスタッフさんは本当におっぱい好きだな。共通での巨乳貧乳ネタだけなら特に気にならなかったけど、アヤメのあれと浜辺でのあれは男性向けの視点から作ったのかなと思いました。


◇ヒバリ

f:id:vdn4U:20171212180714p:plain
相手を試すような言動をするキャラはそのめんどくささがクセになるか、嫌いじゃないけど一発殴らせろと思うかの二択に分かれることが多い。ヒバリは後者の方だった。
BADの後にGOODを見たので、ヒバリが自分の中にある弱さ、トラウマを乗り越えられてよかったなと思いました。
事件に関しては、最初から犯人がバレバレだから無防備すぎるイノリとヒバリが心配になった。特にヒバリは信じたくないという思いがあるにせよ情報を知ってる割に色々と無防備。
シオンがアイスクリームを落とすところで、どっちの選択肢を選んでもイノリがシオンに謝るのは謎だった。「アイスクリームを落とさないように気をつけて!」と言ってないのに、いきなり声をかけてきた相手=イノリがアイスクリームが落ちたことに対して謝って新しいのをおごるねというやり取りは謎。


◇リコ
f:id:vdn4U:20171212180822p:plain
リコもイノリも特殊能力持ちなので、そんな二人ならではの気遣い・コミュニケーションがあった。
リコはただ子供っぽい・腹黒いというより欲望に忠実に見えた。シオンに似てる。
例えばイノリの家に泊まる→翌朝の言動とか、リコ本人に悪意はない&自分の行動を「計算した」と思ってないように見えた。「これは全部計算なんだよ」と認識したうえでやってるのではなく、リコの中ではあくまで正当な理由があって「だからやっても問題ないよね」で行動してる感じがした。
イノリ救出の場面はリコがどんなキャラかよくわかる場面ではあったし、さっさと手錠をはめなかったチカのミスもあるけど警察組織の一員とは思えぬ暴走だった。


◇ノラ

f:id:vdn4U:20171212183322p:plain
ノラの生い立ち、ノラが嘘を嫌う理由、ノラからデートに誘われた理由を知ってショックを受けるイノリ&最初は利用価値があると思って接触しただけだったのにイノリに救われていた、といった部分は面白かったけど、SKメンバー以上に恋愛感情が芽生える過程も仲良くなる過程もなかった。Extraのタキシードかっこいい&ドレス姿の全身見たかったです。
リップコードに関する真相は面白かったけど、民間人とはいえ準警察官が通報もせずにひとりで突っ走るのはだめだろう~。リコが防弾ベストを着ないのもおいおいとは思ってたけど(NOTEでは防弾ベストを着るのは義務と書いてあるし)、イノリも防弾ベストを着ずに現場に出るわ、SKメンバーに一言も知らせない&丸腰でノラが監禁拷問されてる現場に突っ込むわで、これで警察組織の一員(おまけに舞台設定はアメリカ)はフィクションかつ乙女ゲーとはいえ緩すぎるのでは……。

ろくなトレーニングもなしに素人の民間人を捜査員として採用して現場に出動させる時点で人材不足以前の問題ではありますが。現場には出ずに内勤の特別捜査員とかスペシャルアドバイザーとかならまだ分かるけど、丸腰で銃撃戦もある現場に投入するのは無理がある。


◇タテワキ

f:id:vdn4U:20171212184614p:plain
ノラルートで明かされたリップコードとレインキラーの関連性、そして全ての真実が明らかになる展開。
恋愛はイノリ→タテワキは吊り橋効果みたいな感じでイノリの中でタテワキの存在が一気に大きくなったのかなと思ったけど、タテワキ→イノリは明確に恋愛感情なのかな。目論見があったというより消去法で年下の部下を巻き込んだこと、「信じる」と言ったイノリに対する信頼と贖罪の意識、そして一緒に過ごすうちにそういう意味で可愛く思うようになったのかなと思いました。Extraで『10のこと』を実行するイノリに対する独白がタテワキらしくて好きです。
レインキラーに関しては黒幕に操られていたがゆえに凶行を重ねていた。
彼の行動は正義だと感じる理由があったとしても、あれだけの犯行を本当に一人でやっていたなら、自分達の利益のためにアサヒナやイシザキを殺しリップコードを利用した黒幕達と同じくどこまでもサイコパスな犯罪者だとしか感じなかったと思う。
でもレインキラーは黒幕がいたから生まれた。強い怒りと憎しみはあったとしても、黒幕が目的を与えなければ彼の中にある感情はレインキラーという形になることはなかった。そこが悲しくもあり救いにも見えました。どこまでも利己的な殺人鬼でしかないならもっと早くタテワキのことを殺していたと思う。

黒幕の正体自体はそこまで衝撃的じゃなかった。例えば共通・個別通してコンスタントに出て来る脇役であるツバキやクルミが黒幕なら驚きや悲しさがあるけど、ぶっちゃけあの人は身内ではあるけど身近にいる人ではなく、あーそうかーみたいな気分になった。
しかし証人保護プログラムで素性が分からなかったとはいえ精神科に入院歴がある人材、しかも10代を刑事課で雇うのは本当に謎。病歴も証人保護プログラムで隠されてたのか?
シスイは最後までシスイだった。