置き場

好き勝手に吐き出した感想を置く場所

薔薇に隠されしヴェリテ

ラファイエットロベスピエール→フェルゼン→ダントン→ルイ→ロゼール
※ネタバレ含みます

LIKEラファイエット√、ラファイエット、フェルゼン

 

 

ラファイエット

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Marie-Joseph Paul Yves Roch Gilbert du Motier de La Fayette

名前が一番長い人。最終的にはジルベール様。リーゼと親交を深めていく過程が微笑ましかったです。そういえば帰り際にさらっとキス→目撃されてもさらっと自然に流して帰る、などというスマートさを見せた男が恋愛下手扱いになるベルサイユ凄い。
ルイ16世とアントワネットの関係には最後まで救いがなかった。
ルイは「ルイ・カペーとして死ねる(=一市民として、民と同じ立場で死ねる)」と言ったけど、「民と同じ人間として」じゃないんだなと思った。この作品のルイは進歩的な考えの持ち主だけど王も人間である的な発想ではない。
それとエルザ、史実EDでは生き残ってるんだからSPでも生存でいいじゃない…ランバール夫人は避けられないけど…終盤の断頭台はぼかしてたのに、ランバール夫人に関してはかなりはっきり描かれていて乙女ゲーとは思えぬきつさがあった。


ロベスピエール

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Maximilien François Marie Isidore de Robespierre

ひとつイベント抜かしたから史実に行くかと思ったら無事にSPに辿り着きました。後半本当にしんどい。でも面白い。
1周目ラファイエットをやってから時間が経ち過ぎていたのもあって、全キャラ共通だけど既読スキップ不可&後半に行くほどしんどい史実パートもこんな話だったなと思い出しながら楽しめました。G線上のアリアが流れたら誰かが死ぬか断頭台に行く。

印象に残ったのはダントン・ロベピ・リーゼの三人が最後に飲むところ。何でこんなことになったんだろうなと本気で悲しくなる場面。誰もが自分が望んで選んだつもりで誰かに流されているだけなのか、でも全部自分自身の決断。
ラファイエットルートではなかったマリー・アントワネットの革命裁判〜処刑も印象的でした。
アントワネットのリーゼに対する態度がラファイエットルートより優しい。侍女としての覚悟を試したり昔の話をしたり、タンプル塔でのあの子なら大丈夫でしょ的な発言もラファイエットルートとは口調が違うし再会した時も女性陣全員で抱き合う→二人ともわたくしに抱きつかないでちょうだい!とか結構柔らかい。裁判後に手紙を書く場面でも「リーゼ、頑張るのよ」がつらい。
それとやっぱりこの作品のルイ16世マリー・アントワネットは全く救いがない。でも不思議な夫婦。
後日談でリーゼが本来お二人に与えられていた時間を私が奪ってしまった、その分も二人だけの時間をゆっくりお過ごし下さい的なことを祈ってたけど、正直それは無理だろ〜と思った。この二人は王と王妃という定義から解放されたら夫婦じゃなくなる。
アントワネットの言動、ラファイエットの時はどうだったかと確かめたら、ヴァレンヌ逃亡や議会に逃げ込んだ後に「本当にこれでいいのか、私達についてくるということはラファイエット侯には二度と会えないということよ」的な台詞が何度か&タンプル塔に行く前、別れる時は「期待しないで待ってるわ、最後までバカな子ね」だった。


◇フェルゼン

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Hans Axel von Fersen

身代わりの薬の副作用がここで出るのか〜。
フェルゼンは本命に対しては初心になる。ラファイエットの扱いが途中から悪すぎてちょっとかわいそうになりました。完全に悪役描写だし(だけどオルレアン公やポリニャック夫人ほど振り切れてるわけでも、クセのある悪役ポジというわけでもなく)ルイに「しつこい」とか言われるし、「陛下、遅くなりました」〜「味方してもいいことなんかないわよ」のやり取りもなし。
個人的に一番残念だったのはリーゼの手首を強く掴んで脅したこと。弱き者の力になりたい男はどこにいった。弱者に手をあげる人間には見えなかったのであの描写は残念だった。

フェルゼンとラファイエットの関係もあっさり。ラファイエットルートではフェルゼン⇔ラファイエットの友情に関する描写に燃えと萌えを感じたけど、フェルゼンルートではあっさりだった。
9章タイトル『友との戦い』を見た時はかなりわくわくした。でも蓋開けてみたらそんな章タイトルにするほど対立してる…か…?ヴァレンヌ逃亡がメインの章だから、友との戦いと言ったらそうなるけど、ヴェルサイユでの直接対決の方が火花散ってる感があったし、その後の「友の亡命」もあっさり。「ラファイエットの亡命を手伝いましょう〜」で終わり、別れの挨拶もない。

フェルゼン自体もラファイエットルートの方が有能で軽佻浮薄な面もありつつ情熱家な感じが出てて好きだった。親友でありライバル的な感じだけど当て馬ではない。分かりやすい悪役でもない。お互いに譲れないものがあるけど強固な友情という感じでかっこよかった。
フェルゼンの自分自身に対する自己嫌悪、アントワネットは自分と似ている→愛されたい人間で愛し方が分からない・誰も愛したことがない云々や、リーゼに対しては奥手になったり臆病になる部分は印象に残ったし、アメリカに行く理由も国王夫妻に味方する理由も納得出来たけど、個人的にラファイエットルートでのフェルゼンの方が魅力的だった。
アメリカ行きも軽いノリだけど本当は個別ルートで語ったようなヤケクソに近い感情があったんだろうと分かる雰囲気(でも具体的な台詞はない)、ラファイエットとの対立もラファイエットに対して物凄く怒ってんだなと分かる雰囲気(でも直球では言わない)、直球で怒ったり罵る台詞はないけど分かる描写が凄く良かった。
ヴェルサイユで対峙した時もリーゼの怪我に気付いたラファイエットを煽るだけ煽って、最後にリーゼに対してさりげなく本気か嘘か分からない言葉を残したり、直接言わないけど/強い感情が裏にあるけど直球ではぶつけない描写が好みでした。

終盤のアントワネット関連の場面が泣けた。
ラファイエットとフェルゼンルートを続けて見たら大使もリーゼももうフォルタンホテルでああなった時点で諦めろ、ランバール夫人は人がよすぎる(フェルゼンルート終盤で王妃本人が「夫人とは親しくなかった」と言うのを見てますます何で律儀に付き合ったんだの一言)で、もう周囲は王妃なんか見捨てて早く逃げろ!に集約されるんだけど、でもどこまでいっても王妃。王妃にしかなれない人。色んな意味で自分がヒエラルキーの頂点であることを自然に受け入れられるタイプの人間。
決して馬鹿でもなく、腹括るのがもう少し早ければと思うけど、四年前のフォンテーヌブローで救いがない時点で「民に愛される王妃になる」コースは無理。
ルイに対しても似たような感想を覚えてしまう。個別ルートはこれからだけど、今のところどのルートでも王妃と向き合うことから逃げた。
それと、ヴェリテのルイ16世は民に興味を抱いたぐらいで終わったのかなという印象がどうしてもある。国を何とかしなきゃいけないという意識はある、先を見通す目もある。でも情熱はない。
史実EDは本当に史実だった。まさかそのパターンで終わるとは。


◇ダントン

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Georges Jacques Danton

偽装結婚と言い出す理由は分かった。けれど、その後のリーゼが鈍いを通り越してもう早くダントンの気持ちに応えてあげて というか 恋愛に関してテンションが低すぎてダントンが処刑される〜SPEDでやっと恋愛感情を自覚するところまでたどり着いた。
相手が死ぬ時に自分の感情を自覚するのは切ないんだけど、ダントンもリーゼもこれからどうやって生きていくか、どんな仕事をしたいか/するか/しようか悩む者同士で、悩んでるうちに時代は動いてダントンの立場も変わって、でもリーゼの役割は侍女をやめた後からはっきりしないままで曖昧すぎた。
ロベピルートみたいに奥さんな立ち位置になるわけでもなく、ダントンとの関係も結局四年前から進まない。
ダントンは本当にいい人。たぶんこのゲームの中で一番普通の人で常識人だし、スチル見て思ったけど海外俳優的なイケメンでレオナールやデュ・バリー夫人からの評価が高いのも分かる。
でも如何せんルートに甘酸っぱい感情とか乙女ゲー的な萌えとか恋愛面での葛藤とかがなさすぎた。そこまで甘い要素を求めていない人間から見ても足りませんでした。


ルイ16世

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Louis XVI, Louis-Auguste

 

フェルゼンルートでラファイエットが女子供にも手をあげるような奴とは残念だ~と叫んだら、ルイルートでもそうだった。
「しつこい」はなかったけどラファイエットがルートによっては小者ピエロ感があって悲しいです。でも意味深に「取調室」と言ってたのは結局なんだったんだ。チュイルリー襲撃(1回目)での「あの者に賭けるしか〜」のあの者も流れ的にラファイエットのことかと思ったけどよく分からない。
ルイルートのアントワネットは一周回って終盤は王妃=正妻の貫禄。この夫婦本当に救いがない。
フォンテーヌブローでの会話がルイ的にはあれで満点正解、王妃に対する出来る限りの誠意だったというのがなんとも。
ここらへんフェルゼンは上手い言い方をした。
最悪な受け取り方をするアントワネットもアントワネットだけど、アントワネットの性格からして直球に言ったら最悪な受け取り方をするのは目に見えてる。でもアントワネットは本当に晩餐会に招待してた&プチ・トリアノンにも何回も誘ってた。
途中まではこの夫婦が上手く行く可能性はやっぱ皆無だな〜と思ったけど、ルイ個別ルートを最後まで見ると、恋愛感情は成立しなくてもお互いに王と王妃として認め合える関係を築けた可能性もあったんじゃないかと思いました。

ロゼール関係のイベントは……これエルザが主人公でもよかったのでは?と言いたくなった。
ルイがエルザに対して「もう一人の王太子妃と話している時と同じ〜」的な発言してるのを見て、結局そこか、それならリーゼである必然性とは?
名前もリーゼだし髪と目の色も同じなんですよね。
ルイもフェルゼンもラファイエットも「彼女が庶民だから」が理由の一つになってるのは分かる。分かるけど、結局生まれて初めて近しく接した庶民だから興味を惹かれましたでは身も蓋もない。
攻略対象よりもアントワネットにとって『リーゼ』は『リーゼ』でなければならなかったのかという気がしました。
このルートのラファイエットは捕まることなく亡命成功してそう&あんたら本当に仲良いなフェルゼンとラファイエットのこういうやり取り好きです。


◇ロゼール
「終わりがあるから幸せ」が結論・集大成なのかなと思いました。
が、乙女ゲー的に最後までシビアな話でした。
未発生だったルイの錠前は平民度が高い時に発生、スチル有りなイベントだからこれでスチルも埋まる→SP後日談もやっと埋まりました。
ジュスティスは基本的に貴族:平民どちらかに割り振るにせよ7:3の割合が無難&5:5は×。ルイとラファイエットが若干特殊。